心理の話

心理テストに基づく診断書

通級への診断書をご希望の方が時々いらっしゃいます。診断書が必要かどうかは、心理テストの点数だけでは判断しません。心理テストへ向けた診療の際の態度や積極性・話し方。心理士さんとの交流の仕方などは重要な判断基準です。心理テストの際の積極性・疲れ易さなどもとても大切です。このような全体像が、診断の大きな鍵です。何よりも重要なのは、ご本人の気持ちと将来どのような方向が一番良いか。

ご本人の学校でのご様子や状況をまずお伺いします。親御さんのご希望も教えていただきます。心理テストをお受けいただく前に、ご本人とご家族の気持ちを理解したいと思います。

バウムテスト

樹の絵を描く心理テストです。絵の上手い下手を見る検査ではありません。自由に描くことで、あまり意識していない性格や自然な気持ちが現れます。自分でも気が付いていなかった自分自身が見えて、驚くことがあります。また、その時その時の気分も表れます。

TEG-3(東京式エゴグラムVer.3)

質問に対して、選択式で記入する心理検査です。主に対人関係に関する性格特徴をが明らかになります。5つの異なる特徴が数値とグラフで示されます。5つの数値のバランスを見ることで、性格の偏りがわかります。心当りがあること、意外と気づいてなかったことなど、改めて確認できます。

SDS

うつや落ち込みの程度を表すテストです。質問紙に選択式で回答します。心の健康状態を知ることができます。

AQ

自閉症スペクトラム指数(Autism spectrum Quotient)。自閉症の傾向がどの程度あるか調べます。

心理相談・心理カウンセリング

子供の時から、人に言ってはいけない、気持ちを外に出してはいけないと、何気なく感じ取って、しまい込んでしまっている感情を持っています。じっと我慢して生きている。心の秘密が、だんだんと増えてゆきます。

秘密にしている心の重荷に自分で気が付いて、うまく処理しないと精神的な負担が増えてゆきます。心の隅のモヤモヤを言葉にして話しているうちに、ご自分で心の秘密に自然と気が付いてゆきます。心理カウンセリングは、そのお手伝いです。

心の問題を友達や兄弟に全部話してしまうと、人間関係を壊してしまうことが良くあります。自分でもわからないように心の奥底に埋めてしまった。生きていくうえで辛いので、無意識に自覚できないようにしています。心の声が、時々精神的な症状として出てくることがあります。

心理相談では心の問題を起こしている精神的は背景のお話を時間をかけてお伺いします。具体的には、日常の何気ない、心に引っかかっている問題や、ちょっとした気持ちの変化などの話題をお話ししていただきます。心の問題の背景に、ご自分で気付いていく過程です。ちょっと普段は話しにくいこと、心に引っかかっていることを心理士にお話しして戴きます。日常の何気ない話から、心の中に潜んでいる悩みを、ご自分の力で発見します。医師の診療では、あまり時間をおかけしてお伺いすることが出来ません。心理相談でゆっくりお話しください。

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