
心理相談、心理カウンセリングは、治療と言うよりは、心のバランスを調節する感じでしょうか。心の中にモヤモヤをためていると、それがいつの間にか大きな負の感情に育ってしまいます。心の負担になってしまう。心理士に聞いてもらうことで、負担が軽くなります。クリニックでの心理カウンセリングは一切外に漏れることはありません。時には医師にも伝えていただけない時があります。心の秘密とはそういうものです。
人は、思い出したくない思い出を、いつの間にか心の片隅に仕舞い込みます。そのまま思い出さないようにしてしまって、心のバランスを取ります。ところが、忘れてしまったはずの心の傷が、何かの症状を作り出すことがあります。仕舞い込んで忘れたつもりなのに、心の奥で覚えています。忘れたはずのご自分の心にお気付きになることで、その症状が消えます。心理相談は、ご自分の心を見つめるお手伝いです。
医師や心理士には守秘義務があります。クリニックの診療室や心理相談室で話した内容は、誰にも伝わりません。友達や同僚にはなかなか話しにくい内容があると思います。誰にも言えずに、悩みを抱え込んでしまわれる方もいらっしゃいます。心理士は、誰にも相談できない、言いにくい話を丁寧にお聞きします。心理相談室は、一緒に悩み、感じて、考えながらご自身を見つめる場所です。
お子様には、脳・精神・神経に作用する薬は、できれば使いたくありません。心理相談が大切になります。お子さんたちは、言葉がまだ発達していません。言葉ではなく、お絵かきなどの絵による気持ちの表現、オセロなどの遊びを通じて、リラックスして心理士と会話します。お子さんたちは、言葉で気持ちを表現できないため、心の痛みや苦しみを溜め込みやすい。言葉で伝えることが出来ないので、乱暴な行動をとったりします。体や心の症状で現れることもあります。不登校もこういう症状の一つです。
信頼関係を構築し、心理士と打ち解けるまでに、ある程度時間が必要です。信用できると、心で感じるようになって、初めて会話が始まります。一緒に少しずつ心の抱えている問題を整理していければと思います。
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